髪の寄付で出来ているものも
ガンの闘病中や難治性の脱毛症により髪を失った人のためのウィッグを、医療用かつらと呼びます。
優しいかぶり心地や自然な見た目が特徴ですが、その中には本物の人毛で作られているものも多数存在します。
そういったウィッグはもちろん誰かの髪を使って作られているわけですが、良質な髪を手に入れるのは大変なためとても高価なものです。
しかし最近、病気と闘う髪を失った子どもたちに医療用かつらを届けようという取り組みが広がっています。
髪の寄付で成り立つその行為を、ヘアドネーションと呼びます。
ヘアドネーションにより集められた髪は綺麗に加工され、髪を失った子どもたちのもとに届けられます。
その全ての過程をボランティア活動で賄われているこの行為は、昨今絶賛され多くの方が髪の寄付に賛同しています。
ヘアドネーションに使う髪は31cm以上の長さが必要であるため簡単なことではありませんが、もしロングヘアをばっさり切ることなどがあればそういった団体があることを思い出してみて頂ければと思います。
医療用かつらの寿命ってどのくらいもつの?
ガンの闘病中や難治性脱毛症で髪を失った方のためのウィッグを、医療用かつらと呼びます。
かぶり心地が優しいことや肌への低刺激性などが特徴ですが、そのウィッグの寿命はどのくらいなのでしょうか。
これは、素材と使用頻度にもよります。
医療用かつらの素材は大きく分けて3つあり、本物の髪の他に人工毛が利用されていたり、それらが混ざっている商品もあります。
本物の髪は大切に使っていけば毎日使用しても一年ほど持ち、長さや扱い・質によっては3年以上綺麗な状態をキープすることも出来ますが、人工毛はそうもいきません。
静電気により傷みが生じやすいので、毎日着用した場合には3ヶ月〜半年程度が寿命だと言われています。
ロングヘアは絡みやすくショートヘアの方がいい状態をキープしやすい傾向がありますが、ウィッグ専用のトリートメントなども市販されているのでそういうアイテムを上手に活用しましょう。
どちらの場合でも、丁寧なケアや扱い方によってはもっと長持ちをする場合もあるので、気をつけて扱うようにすれば持ち具合も変わってきます。